抗生剤の副作用

 
 

    抗生物質は、もともと細菌によく効き、人の細胞に影響を与えないようなものが選ばれ、なるべく副作用がでないように作られています。 しかし、人にとっては「異物」であるため、いろいろな副作用が出ることがあります。 抗生物質の副作用には、大きく分けてどの抗生物質でも起こる可能性があるものと、各抗生物質に特徴的なものとがあります。

1 どの抗生物質でも起こる可能性がある副作用

下痢:比較的多い副作用です。これは抗生剤が腸内細菌という善玉の細菌にも影響を与えてしまう結果、消化のはたらきが悪くなってしまうからです。

肝臓・腎臓障害:多くの薬は、肝臓で代謝され、腎臓から体の外に出されますので、薬によっては肝臓や腎臓に影響を与えることがあります。

アレルギー反応:抗生剤は異物ですから異物に対する人のアレルギー反応として発疹や吐き気、めまい、ふらつき、症状が強いときはショックなども起こすことがありえます。 (ペニシリンのショックは有名です)

2 各抗生物質に特徴的な副作用

アミノグリコシド系の聴覚障害、腎毒性 キノロン系のけいれん、光毒性(日に当たるとやけどのようになる)、横紋筋融解症(筋肉が壊れてしまう)テトラサイクリン系の歯の着色など

 
 


抗生剤の選び方