胃腸の薬 

止痢剤

ロペミン(塩酸ロペラミド)・・・ 腸の運動を抑制、また腸における水分、電解質の分泌を抑制、吸収を促進し下痢を止める作用をします。また、下痢に伴う腹痛や腹部不快感を改善する働きもあります。

副作用
飲み続けることで便秘になることがあります。
*禁忌  新生児および6ヶ月未満の乳児 *原則禁忌・・・6ヶ月以上〜2歳未満の乳幼児

アドソルビン(天然ケイ酸アルミニウム)・・・ 胃および腸における有害物質、過剰な水分、粘液などを吸着、除去して下痢を止めます。また、超粘膜の炎症をおおい、刺激を和らげる働きをします。

副作用
長く飲み続けると、腸内の消化酵素やビタミンなどの栄養を吸着して、これらの欠乏を起こすことがあります。
* 禁忌  腸閉塞、O-157などの細菌性下痢の時。

乳糖分解酵素

ミルラクト(チラクターゼ)・・・母乳やミルクに含まれる乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解して、消化吸収しやすくします。

副作用
便秘、おなかが張ることがあります。
* ミルクに混ぜる時は、50度以上の湯に溶かさないようにしてください。

整腸剤

ミヤBM(乳酸菌製剤)腸内で乳酸を生産させ、有害な細菌の発育を抑制する働きがあります。また、抗生物質による下痢などを改善する働きもあります。

総合消化酵素

エクセラーゼ・・・でんぷん、たんぱく質、脂肪、植物繊維に消化作用を示します。
* 禁忌  牛または豚にアレルギーがある方。

ヨウリターゼA・・・消化異常症状の改善を示します。
* 禁忌  牛または豚にアレルギーがある方。

消化性潰瘍治療薬

ガスター(ファモチジン)・・・胃酸の分泌を抑制し胃の粘膜を保護します。

副作用
過敏症(発疹、じんましんなど)
* 禁忌  この薬を飲んでアレルギー症状をおこした方。母乳に移行するため授乳中は避ける。

セルベックス(テプレノン)・・・胃粘膜中にアル粘膜修復を行うたんぱく質の合成を促します。さらに、胃粘膜の増殖を助けます。

吐き気止め  

ナウゼリン(ドンペリドン)・・・上部消化管の運動機能を調節するとともに、脳の嘔吐中枢に作用して吐き気を抑えます。

副作用
眠気、めまい、ふらつきが現れることがあります。
* 禁忌  妊娠中、または妊娠の可能性のある方。3歳以下の乳幼児には7日以上の連用を避けること。

腹痛止め

セスデン/コリリック(臭化チメピジウム)・・・内臓の筋肉の緊張をとり、腸の運動を抑えることによって痛みを抑えます。

副作用
眠気、めまいなどが現れることがあります。赤みがかかった尿が出ることがありますが、心配いりません。