ポリオ

解 説

予防する病気と説明 ポリオ(急性灰白髄炎、小児マヒ)… 日本でも以前は流行していましたが、現在は、国内では、発生していません。 しかし、日本以外の、アジア・アフリカ地域では、まだ流行を繰り返していますので注意する必要があります。
この病気にかかると、熱などの風邪のような症状に始まり、続いて頭痛や嘔吐、手足の麻痺などがあらわれます。
麻痺は、永久に残ることがあり、呼吸困難によって死亡することもあります。
ワクチンの種類 生ワクチン
標準の接種年齢と回数 生後3ヶ月〜1歳6ヶ月までに。6週間以上あけて2回接種
次の予防接種までの期間 27日間以上
副反応 便がゆるくなったり、熱がでたりすることがあります。
また、450万人に1人の割合で麻痺が起こることがあります。


予防接種のポイント  

ポリオの現状  ポリオは、小児麻痺と呼ばれ、とても恐ろしい病気です。日本でも、1960年には多数のポリオ患者が発生したため、翌年の1961年にポリオワクチンによる大々的なポリオ制圧運動が起こり、約1ヶ月の間に接種を完了した後は、ポリオの流行は急速におさまってしまいました。世界的にみてもポリオを制圧する運動は、WHOを中心に強力に現在も進められています。しかし、依然としてインドやパキスタン、ナイジェリアなどでは流行している現実があり、また一方最近ではフィリピンやエジプトでポリオワクチンによるポリオの流行というものが発生しています。日本でも数年に1〜2人のポリオウイルスによるポリオ患者がみられています。
ポリオの接種回数 ポリオのワクチンは、2回飲みます。ポリオワクチンはT型、U型、V型の3つの型のポリオウイルスから作られています。そのため1回飲んだだけではT、U、Vの3つの型の免疫がつくことは少なく、1つあるいは2つの型に対して免疫がつくことがほとんどです。したがって、2回飲むと3つのうち2つ、ないしは3つとも免疫がつくと考えられていますので、2回目を飲むということは絶対に必要です。
海外では、ポリオは4回〜5回飲むことが多いのですが、日本は2回飲んだ後、ポリオの流行がおさまり、ポリオの発生がないために依然として2回のままです。
干渉現象 ポリオのワクチンを飲んだ後、U型の増え方がT,V型に対して強いため、T型、V型のウイルスの増え方が抑えられてしまいます。その結果T型、V型の抗体がつきにくくなります(干渉現象)。
また、1回ポリオを飲んだ後は、6週間最低あけるのはこの干渉現象を防ぐためです。一度飲んだあとのウイルスの影響によって2回目に飲むポリオワクチンの効果が減ってしまうという理由で、6週間以上あけることになっています。したがって、6週間以上はどれだけあいていても2回目は飲むことが可能というわけです。
不活化ポリオワクチン ポリオワクチンを飲んだ後、しばらくは便の中にポリオワクチン由来のウイルスが混じっています。それによって、周りの人がポリオに感染する事故がまれにあります。
これを防ぐために海外では不活化ポリオワクチンに切り替えていることが多く、日本でも近い将来今のポリオ生ワクチンは、不活化ポリオワクチンに変わる予定です。
1975年〜77年生まれ問題 ポリオワクチンによる免疫のつき方はT型、U型が高く、V型がやや低い傾向があります。しかし1975年〜77年生まれの人は、T型に対しても低い傾向があるので、この年齢にあたる母親の方は子供がポリオを飲むときに一緒にポリオワクチンを飲むことが勧められています。
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