■ 変異株猛威、若年も重症化 コロナ急拡大の大阪府4/20(火) 20:35配信



 3月20日以降、重症者が急激なペースで増加を続け、確保病床を一気に上回った。英国で流行する変異株の影響が大きく、重症者に占める若年層の割合も高まっている。



 府内の重症病床(259床)はほぼ満床で、60人の重症者が軽症・中等症病床で治療を続ける。その軽症・中等症病床も実質的な使用率は約85%に達し、入院調整が厳しさを増している。

 府などが実施する抽出検査では、感染力の強い英国型の「N501Y」変異株の陽性率が2月中旬から上昇。4月上旬には約8割に達した。

 抽出検査で陽性だった約3500人の症状を府が分析した結果、重症化率は3.8%と「第3波」より0.6ポイント上昇していた。重症者に占める50代以下の割合は18ポイント増の約35%と大幅に拡大した。

 変異株陽性者に占める10代以下の割合も9ポイント増の約19%と高く、府は小中高校、大学でのクラブ活動を制限するなど対応を強化する。吉村洋文知事は「変異ウイルスの感染速度は速い。基礎疾患のない若年層も重症化する傾向にある」と警戒を呼び掛けている