■ 変異種感染の5人 英から羽田と関空に帰国 18〜21日に 厚労省発表 | 12/25(金) 21:16配信 |
毎日新聞 英国で感染が急拡大する変異した新型コロナウイルスの国内初確認を受けて、緊急で記者会見する田村憲久厚生労働相=東京都千代田区で2020年12月25日午後9時18分、原田啓之撮影 厚生労働省は25日、英国で感染が急拡大する変異した新型コロナウイルスと遺伝子配列が一致するウイルスが国内で初めて確認されたと発表した。18〜21日に英国から帰国した5人で、いずれも国内空港の検疫所を通じて把握された。 関係者によると、変異ウイルスが確認されたのは、18日から21日にかけて羽田空港と関西国際空港に到着した入国者の男女5人。いずれも英国に滞在歴があった。国立感染症研究所の病原体ゲノム解析研究センターが解析した結果、変異ウイルスと同じ遺伝子のものが確認された。5人のうち4人は無症状で、60代の男性1人は倦怠(けんたい)感があるという。 英国では9月に変異ウイルスが確認されて以降、感染が急拡大。英政府は12月20日、感染者が急増しているロンドンなどで事実上のロックダウン(都市封鎖)を始めた。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、従来のウイルスに比べ、最大で感染力が7割増していると推定。一方で、重症化率や致死率が上昇したり、ワクチンが効かなくなったりする証拠は見つかっていないとされる。 変異ウイルスへの警戒から、英国からの入国規制を強化する国が相次いでいる。日本政府も24日以降、日本在住のビジネス関係者が英国へ短期出張した後の「14日間隔離」免除を一時的に停止するなど、英国を対象とする水際対策を強化していた。【金秀蓮】 |