■ 毛皮用ミンクから新型コロナ変異型、デンマークで1700万匹殺処分へ…ヒトへの感染も確認 11/15(日) 21:48配信











 【ロンドン=広瀬誠】デンマークの農場で毛皮生産用に飼育するミンクから、変異した新型コロナウイルスが見つかり、政府は国内飼育のミンク全ての殺処分を決めた。ロイター通信によると、デンマークでは人口の3倍近い約1700万匹が飼育され、毛皮は主に中国に輸出されている。

 デンマーク政府の今月上旬の発表によると、ミンクの感染は200か所以上の農場で確認され、さらに、ワクチンが効かないおそれのある変異型ウイルスが5か所で見つかり、12人のヒトへの感染も確認された。変異型がより重症化につながるかどうかは不明だ。

 英政府は、デンマークからの入国を原則禁止とした。英BBCによると、ミンクは新型コロナに感染しやすく、米国やオランダ、スペイン、ギリシャなどで感染例がある。

 動物愛護の観点からもミンクの飼育禁止を求める声が強く、オランダは2021年、フランスは25年から飼育を禁止する。