| ■ 感染者に医師の息子 和歌山で10代、東京で20代の2人確認 「4都県で計8人」発表 | 2/18(火) 21:33配信 |
毎日新聞 新型コロナウイルスの感染症の関係で、18日は新たに、和歌山県で済生会有田病院(湯浅町)に勤務して感染が確認された医師の10代の息子ら3人、東京都で牧田総合病院(大田区)に勤務して感染が確認された医師の20代の息子ら3人、神奈川、愛知両県で各1人の計8人の感染が発表された。10代の感染確認は国内で初めてといい、東京と神奈川の計3人は重症という。 和歌山県によると、医師の10代の息子は、症状はないが、両親の感染が発覚した14日から学校を休んでいる。同級生らについて、県は体調不良を訴えた場合は検査する。 他の2人のうち1人は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で災害派遣医療チーム(DMAT)として活動した看護師の30代男性。13〜15日にクルーズ船で発熱患者の診療補助などを担当した。活動終了後の15日に新幹線で新横浜から新大阪へ移動し、同僚の車で大阪から和歌山まで帰った。16日に発熱し、17日に入院。病状は安定している。 県内からDMATとして派遣され、中国・武漢からの帰国者の健康管理に当たった別の1人も発熱しており、ウイルス検査をしている。 もう1人は、有田病院に入院していた60代男性。14日に感染が発表された70代男性と有田病院の外科病棟で同室だった。病状は安定しているという。 東京都によると、感染が確認された80代の無職男性と50代の男性会社員は肺炎や意識障害などがあり、人工呼吸器をつけて治療中。80代の男性は糖尿病の持病がある。これまでに判明した都内の感染者と2人の関連はないとみられる。牧田総合病院に勤務する60代男性医師の息子である20代会社員は軽症。父子は2〜4日に会っていた。3人はいずれも直近の中国への渡航歴はないという。 神奈川県によると、感染が確認されたのは横浜市の60代男性タクシー運転手。3日に発熱し、5日に医療機関を受診して風邪と診断された。8日に別の医療機関を紹介され受診。10日にも受診したが症状は治まらず、13日にいったん入院し、さらに別の医療機関に転院。17日にウイルス検査を受け、18日に陽性と判明した。男性は人工呼吸器をつけて治療中。男性の勤務先は県外にあるといい、県は濃厚接触者の把握などの調査を進めている。 また、愛知県によると、尾張地方に住む60代の日本人男性が新型コロナウイルスに感染した。男性は米ハワイ州から帰国し感染が判明した名古屋市の60代夫婦のうち、妻と帰国後に会って感染が確認された別の60代男性の知人だった。14日にこの男性と会っていたという。 一方、厚生労働省は18日、無症状でウイルス検査が陽性になった人の退院基準を改め、各都道府県に通知した。これまで無症状の感染者は12・5日間の入院が必要だったが、陰性と判定されるまで48時間ごとに検査。結果が陰性になり、さらに12時間後も陰性であれば退院できる。【黒川晋史、木村綾、森健太郎、木下翔太郎、駒木智一、金秀蓮】 |