■ 風疹流行に関する緊急情報:2018年 10月 31日現在



国立感染症研究所 感染症疫学センター

2018 年第 1〜43 週の風疹患者累積報告数は 1,692 人となり(図 1)、第 42 週までの累積報告数 1,486 人 から 206人増加した(図 2−1,2−2)。2008 年の全数届出開始以降では、2018 年は 2013 年、2012 年に 次いで 3 番目に多く、2017 年 1 年間(93 人)の 18 倍、2017 年第 1〜43 週(79 人)の 21 倍の報告数 となった(図 3)。2018 年第 1〜43週までに、先天性風疹症候群の報告はないが、過去には 2012 年に 2,386 人、2013 年に 14,344 人の患者が報告され、この流行に関連した先天性風疹症候群が 45人確認された(図 3)。 「風しんに関する特定感染症予防指針(厚生労働省告示第百二十二号:平成 26 年 3 月 28 日)」では、 「早期に先天性風疹症候群の発生をなくすとともに、平成 32 年度までに風疹の排除を達成すること」を 目標としている。先天性風疹症候群の発生を防ぐためには、妊婦への感染を防止することが重要であり、
妊娠出産年齢の女性及び妊婦の周囲の者のうち感受性者を減少させる必要がある。また、現在の風疹の 感染拡大を防止するためには、30〜50代の男性に蓄積した感受性者を早急に減少させる必要がある。 2013 年の流行以降は、2014 年 319 人、2015 年 163人、2016 年 126 人、2017 年 93 人と減少傾向で (図 2−1, 2−2, 3)、2018 年は第 20週(5 月 14日〜20 日)の 11 人を除き、第 29週までは 1週間あたり 0 〜7人の範囲で報告されていた(図 1)。しかし、第 30週(7月 23日〜29 日)に 19人、第 32週(8月 6日〜 12 日)に 42 人、第 34 週(8 月 20 日〜26 日)に 98 人、第 36 週(9 月 3日〜9日)に 145 人と増加し、 それ以降の 8 週間は毎週 100 人を超える報告数が継続し、第 42 週(10 月 15 日〜10 月 21 日)は 215