■ インフルエンザ治療薬

NAノイラミニダーゼ阻害剤
薬品名 : タミフル(リン酸オセルタミビル) 飲み薬
リレンザ(ザナミビル)        吸入薬
ラピアクタ(ペラミビル)       注射薬
イナビル(ラニナミビル)      吸入薬
A型及びB型インフルエンザウイルスのエンドヌクレアーゼ(細胞の中で増えたウイルスが細胞の外に出るときに必要なもの)という部分の働きを抑えることによって、新しくインフルエンザウイルスが増えるのを防ぎます。
すでに増えたインフルエンザウイルスを減らすことはできません。
したがって、インフルエンザにかかって48時間以内に薬を使わないと、薬の効果は期待できません。
●タミフル(リン酸オセルタミビル)
標準的な抗ウイルス薬です。
以前は1歳以下と10歳以上の子どもには使うことができませんでしたが
2018年度から全年齢に使うことができるようになりました
タミフル耐性というタミフルがききにくいインフルエンザウイルスが増えてきています。
●リレンザ(ザナミビル)
吸入薬なのでうまく吸えない小さい子どもには使えません。
今のところ耐性ウイルスはあまり問題になっていません。
●ラピアクタ(ペラミビル)
注射薬で、1歳以下の子どもにも使えます。
ほかの抗ウイルス薬が飲めない、吸入できないなどで使えない場合に選ぶことが出来ます。
●イナビル(ラニナミビル)
吸入薬なのでうまく吸えない小さい子どもには使えません
うまく吸えれば 一回の吸入でウイルスの量がかなり少なくなり効果が4日くらい長く続きます
ただし日本で開発された薬ですが、アメリカなどでは効果が十分認められていなく使われていません


Cap依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤
●ゾフルーザ
2018年度から日本で開発されたタミフルなどのNA阻害剤と全く作用が異なるインフルエンザ治療薬です
A型及びB型インフルエンザウイルスのエンドヌクレアーゼ(細胞の中でウイルスが増えるときに必要なもの)という部分の働きを抑えることによって、インフルエンザウイルスが増えるのを防ぎます。
すでに増えたインフルエンザウイルスを減らすことはできません。
したがって、インフルエンザにかかって48時間以内に薬を使わないと、薬の効果は期待できません。
一回服用すれば4〜5日間は効果が続き、効果もとても優れています
ただし薬に強い耐性インフルエンザウイルスができやすいのではないかという報告がありますので、積極的に使わないほうが良いようです
NA阻害剤が効きにくくなった時に使う薬になりそうです