■ インフルエンザHAワクチンと卵

現在のインフルエンザHAワクチンは、1個の鶏卵からワクチンの原料になるウイルスが大人1人分できます。ということは、ワクチンを作るために、何千万個もの鶏卵が使われていることになります。

 ワクチン製造に使われるのは、ふつの食卓ににのぼる鶏卵とは違う「孵化(ふか)鶏卵」です。孵化鶏卵というのは受精後後に胚(はい)を成長させている卵、ひよこになる前の卵のことです。、
 受精卵を温めて10〜12日目の孵化鶏卵を消毒し、注射針が通るくらいの小さな穴を開け、この穴からインフルエンザウイルスを注射し、穴をふさいでウイルスを増やします。
2日後に、鶏卵の中の胚のおしっこである「しょう尿液」にたまったウイルス液を集めて、ワクチンの原料にします。その後、ウイルスを精製・凝縮し、感染性をなくしてインフルエンザワクチンを作ります。

毎年何千万の殺生を続けていることに罪悪感を感じるかどうか。
人間は生きるために牛や豚なども無数に殺生を続けていますから。
(最近は動物の肉を食べないために植物から作った肉が人気になっているようです)