■ ワクチンの実力

ワクチンがもつ力があまりにも大きいため、皮肉なことにその恩恵をあまり感じられなくなってきています
かつて大流行を繰り返した感染症も姿を消し、時々小さな流行で話題に上るようになりました
ワクチンのもつ威力は明白なのに、逆にワクチンの副反応に関心が向けられ接種率が低下する動きが出ていています
(当然ですが)
また、ワクチンは感染症だけではなく、近年ではがんに対抗する有力な手段に成長しました。
一方、ワクチンによって感染症が激減したことや抗生剤に強い耐性菌が増えたため抗生物質の使用量も激減していますので経済原理から企業による抗生剤の開発意欲が薄れてきているのも気になります、
いくらワクチンの威力が増していっても感染症が無くなることはあり得ません。
むしろ地球規模的に人間の移動の量と速さが増してきていますので感染症の脅威は以前より高まっていると考えてもよいでしょう
ワクチンは抗生剤と違って感染症に対する効果が表れるには時間が必要です。あくまで「予防」ですが「予防」に勝る治療はありません