■ インフルエンザの流行2

まだまだ流行が続くインフルエンザですが、ここ数年は年間1000万前後の患者数と脳症を中心に200人前後の重症患者が発生しています

感染力は飛沫感染が中心ですので、空気感染も起こす風疹や麻疹に比較すると感染力は低いのですが、何しろ免疫を持っていない人への広がり方は、インフルエンザウイルスにかなうものはありません
インフルエンザウイルスが常に変異していること、ウイルスの増殖から発症までの期間が短いこと、初期にウイルスの増殖を抑えるワクチンがまだ一般的ではないこと、患者の母数が多いので患者が動いている限り拡散の輪は広がります


もっとも重症なインフルエンザ脳症の起こり方はまだはっきりわかっていません
インフルエンザウイルスに対する過剰な免疫反応が起こるサイトカインストームという状態が生じるためと考えられています
脳症を防ぐには、少しでもインフルエンザに罹る人の数を減らすような予防策が一番です。
罹る人の数が増えるとある一定の確率で起こる脳症にの患者さんは確実に増えるからです