■ うがい

感染症をよぼうする手段の一つに昔から「うがい」があります
近年はその効果の是非が問われるようになりましたが、やはり一定の効果があると考えてよと思います。
やらないよりやったほうが良い、というより、やったほうがやらないより良い、後者はより積極的な意味を持ちます

うがいをうがい専用の液を使うか、ただの水でよいのか
うがいの効果は、のどに水分を与え乾燥を防ぎ感染から粘膜の防御率を高めます
病気を起こす細菌やウイルスを押し流す効果ははっきりしません
うがいにはイソジンなどの専用液を使うことがありますが、使いすぎると粘膜を痛めて逆効果になりますので過ぎたるは及ばざるがごとし、です。
イソジンはヨードの酸化作用を応用した液ですが、病原体のたんぱく質を破壊する効果もありますが、のどの細胞にも影響を与える可能性がありますので。

イソジンのほかにアズノール(アズレン)という粘膜に優しいうがい薬もあります

薬効薬理


実験的口内炎に対する創傷治癒促進作用


口腔内粘膜に酢酸を注入し惹起させた実験的口内炎に対し、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は40μg/mL以上の濃度で有意に創傷治癒促進作用を認めている(ハムスター)[1]。

<生物学的同等性試験>


本剤及び標準製剤(散剤、0.4%1g)をアズレンスルホン酸ナトリウム水和物0.005w/v%に調製した液は、口腔内粘膜に酢酸を注入し惹起させた実験的口内炎に対し、対照(無処置)と比較して、有意に創傷治癒促進作用を認めたが、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された(ハムスター)[2]。




消炎作用


アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、in vitroにおいて白血球遊走阻止作用を認めるとともに、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用を示し、またカラゲニン、デキストラン等の各種起炎物質による浮腫、カラゲニン胸膜炎等、種々の実験的炎症を抑制することが知られている(ラット)[3][4]。
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の消炎作用機序は、下垂体−副腎系を介するものではなく、炎症組織に対する直接的な局所作用であると考えられている[3][5]。

<生物学的同等性試験>


本剤及び標準製剤(散剤、0.4%1g)をアズレンスルホン酸ナトリウム水和物0.005w/v%に調製した液は、口腔内粘膜に酢酸を注入し誘発させた実験的モデルに対し、対照(無処置)と比較して、有意に毛細血管透過性亢進抑制作用を認めたが、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された(ハムスター、ラット)[2][6]。