■ がんワクチン

ワクチンはジェンナーの種痘ワクチンに始まりましたが、これは人類を長年悩ませていた感染症の脅威から解放する抗生剤の開発に負けず劣らず画期的な医療です。
そして今ワクチンはがんの治療にも応用されるようになってきました
現在主流になりつつあるピンポイント抗ガン剤療法は、ノーベル賞とオブジーボという抗がん剤で一気に巷に知られるようになりました
そして製薬会社はその莫大な利益が期待されるこの領域になだれ込んでいる状況です。
裏を返せば医療費がますます増大することになります。
これは、がん細胞を抑える免疫チェックポイントをターゲットにしたモノクロナール抗体を製作するために生じる費用です
一方、いわゆるがんワクチンの開発も進んでいて、これは人工的なモノクロナール抗体ではなく、もともと人体に備わっている免疫システムを利用して、ワクチンによってがん細胞に対する抗体を作り出そうという試みです
利点は、できる抗体による副作用がないこと、費用が格段に安く済むことでしょう