■ イムノクロマト法

インフルエンザ検査の時に「はい、インフルエンザです、A型です」、「B型です」と言われて見せられる板状の検査キット。
この検査はイムノクロマトグラフィー法という方法でインフルエンザウイルスを検出しているものですグラフィー
基本の原理は、イムノ=免疫反応を利用して、クロマト=色を  グラフィー=分ける

まず患者さんを綿棒で痛めつけて取り出した検体を標識抗体が入った液と掻き混ぜます
この抗体は、モノクロナール抗体と言って、インフルエンザウイルスのたんぱく質にだけにくっつく抗体で、それに金とプラチナを接着させて抗原抗体反応が起こったときに黒く浮き出すことができるようにしたものです。
液を板に垂らすと、毛細管現象で液は移動してゆき、検出ラインに並べたキャプチャー抗体と反応すれば黒く浮き出て「陽性」と診断されます
もう一つのコントロ−ルラインというのは、ちゃんと検査キットが作られているか確かめるものです。検出ラインが黒く浮き出ても、コントロ−ルラインが浮き出ていなければ結果が誤っている可能性があります

こんな小さな検査キットにも高度な科学技術が詰め込まれているのです