■ 目安箱 投稿内容



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■内容: 子供が高熱を出し、のどの痛み、咳、鼻づまりの症状で受診しました。
「風邪薬を出しますね」とおっしゃいましたが、頂いてみると抗生物質も入っていました。
もし、診察時に抗生物質を処方する旨教えて頂けていれば、質問することもできたのですが…看護師さ
ん相手に質問や、不要だと言う事もはばかられ、そのまま頂いて帰り、子供には抗生物質は飲ませませ
んでした。おかげさまで熱も下がり、症状も収まってきております。
テレビにて、最新の医学界の情報として、風邪には抗生物質を処方しない方針だと聞いたばかりでした
ので、安易に抗生物質を処方された事に疑問を感じました。
耐性菌の問題は以前から聞いていたこともあり不安ですので、抗生物質を処方する場合は、説明を頂き
たいと思います。



答え

当院では今年の春から抗生物質の処方に関しては極力制限する方針で実施していますが、
時々説明不足のこともありますので疑問をお持ちでになられましたら遠慮なく申し出てください

当院のホームページより

抗菌薬の処方について 2018.4.2



平成30年4月からの診療報酬改定に伴い、厚労省「抗微生物薬適正使用の手引き」に従って、抗菌薬の処方が制限されることになりました。
「基礎疾患(持病)のない元気な児の急性気道感染症(いわゆるカゼ)や急性下痢症(いわゆる胃腸カゼ)は、ほとんどがウイルス感染で自然に治るので抗菌薬は必要ない」
ことが大きな理由です。当院でも原則この手引きに従って抗菌薬の処方を決定しています。もちろん「基礎疾患のある児」「症状が重篤な児」「上気道炎や胃腸炎以外の疾患も疑われる児」「症状が改善しない児」等には抗菌薬を処方する場合もあります。その都度ご説明をいたしますが、ご不明な場合は診察時あるいは診察の終わった後でもご質問ください。


抗生剤の耐性菌の問題から抗生剤の使用の制限が進められています
それは正しいことですが、単純に使用を制限すればよいというものではありません。
まず、医師が「風邪ですね」と診断しても本当にウイルスによるものかどうかわからないのが現実です。
また、初めはウイルスによる風邪であっても、続いて細菌による感染症が起こる可能性は常にあります。
医師が最も恐れるのは、たとえ初めはウイルスによる感染であってもそのあとに細菌による感染症が起こり重症になることです。
今後抗生物質の処方は確実に減っていきますが、同時に「あの時抗生物質を処方しとけばよかったかもしれない」という場面も確実に増えていくでしょう。
風邪の時に抗生物質を処方しないのは簡単ですが、処方することが難しくなってきたのは医師の新しい悩みの種でもあります