■ 百日咳  パタシス

2017年の1月から感染症法5類の百日咳の報告が、小児科定点から定点がなくなりすべての医療機関が報告する義務になりました
これはどういう意味を持つのでしょうか

 第一に百日咳は昔に比べて大幅に減ったものの依然として毎年2000人以上の患者と500人以上の入院が小児科から報告されています(大人は報告されていませんでしたから実際の百日咳患者は相当な数になります)
 第二に百日咳の患者の中で大人の占める割合が多くなってきている事実があります(50%以上)
この現象はアメリカで目立っていたため、アメリカでは現在一歳前後に加えて5〜6歳、10歳前後、大人の合わせて6回の百日咳ワクチンが接種されています
 百日咳はもはや子供の病気ではなく大人が注意するべき病気になっています
大人が百日咳にかかった場合は普通の風邪の時の症状と区別できにくいので風邪をひいたと思って百日咳菌をばらまくことになります
そして小さな子供に百日咳菌が感染すると命取りになるような重症な状態を引き起こします
 百日咳ワクチンは成分ワクチンと言われるもので、百日咳菌の一部(特にPT,を取り出して副反応を少なくしている反面、菌が住み着くこと(感染)を完全に抑えることができません
しかし毒素を中和し発症を防ぐことができます
ということはワクチンを受けていても百日咳菌を持ち歩いている人はかなりいるということですから、ワクチンを受けていない、またもっとも重症になりやすい2〜3か月の赤ちゃんはとても危険な状況におかれているということです

パタシスはなかなか手ごわい相手で、常に人間を攻撃する準備をしているのです



パタシス
http://www.medicos.jp/yumekuri/about/02_25.html