■ 人類の歴史は感染症の歴史です

人類の歴史は感染症の歴史です
多くの病気があるとき爆発的に流行して人間の歴史を大きく変えてくることも
ありました。
目に見えないものが猛威を振るい、目の前で多数の人々が次々と命を失ってゆく地獄絵さながらの光景は、現代日本に生きる我々では想像を絶するものだったことでしょう。
その結果、経済、社会が混乱し、政治体制を揺るがせたり、国や民族が滅亡してしまったりすることもありました
天然痘によるインカ帝国、アステカ帝国の消滅、黒死病と恐れられた中世ヨーロッパでのペストの繰り返す流行、第一次世界大戦を実質的に終わらせたと考えられているスペインインフルエンザの流行、日本でも1950年代まで年間10万人以上の死亡者を出して国民病といわれた結核、古くは「命定め」と呼ばれた麻疹などなど。
経済が発展し、検疫制度が整備され、公衆衛生の改善と医療が進歩した現在の日本では考えられない状況に見えますが、昨今の新型インフルエンザやエボラ、ジカ、SARSなど感染症の脅威は依然として続いています。
全世界を眺めてみると、未だに結核、マラリア、エイズの3大感染症が多数の命を奪っています