■ ジフテリア

医者になって35年、正直言って「ジフテリア」という病気は診たことがありません

知識として頭の中にはあるものの目の前にジフテリアの患者さんが現れたときにちゃんと治療をできるかわかりません
日本ではとっくに過去の病気になってしまっています
ところが未だに4種混合ワクチンは接種されています
起こりもしない病気を防ぐワクチンはわざわざ接種する必要があるのかと誰でも思い始めます

ところが災害と地震は忘れたときにやってきます

以下の記事がそれを証明しています

ジフテリーは不死身なのです


http://www.medicos.jp/yumekuri/about/02_21.html


昨年、隣国ミャンマー軍の流血の弾圧を逃れたロヒンギャ難民65万人以上が国境を超えて流れ込んだ影響により、バングラデシュの難民キャンプで同国ではそれまでほぼ根絶状態にあったジフテリアが瞬く間に広がった。キャンプに設けられた簡易診療所では、マスク越しに苦しい表情を見せながら呼吸する幼い子どもたちが治療を受けていた。

 世界保健機関(WHO)の報告によると、発生件数は3600件以上となっている。すでに子どもを中心とする少なくとも30人以上が犠牲となり、キャンプ付近に住むバングラデシュ人の中でも感染者が現われ始めているという。

 国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」が運営するジフテリア専門班の看護師長、カルラ・プラー(Carla Pla)さんによると、キャンプに到着する子どもたちの症状は深刻だという。

 12月にこの診療所を開設してから600人近くが診察を受けており、まん延する栄養失調や水媒介性の疾病など、キャンプ内の他の病気とも闘っている医師らにさらに大きなプレッシャーを与えている。AFPの取材班が訪れたときにいた患者の大半は幼い子どもで、呼吸をするのも苦しそうだった。

 バングラデシュ当局は他の疾病対策については準備を進め、公衆衛生の大災害を防ぐために新たに到着する難民には即座にコレラやはしかの予防注射を行っていた。だが、ジフテリアの流行は予期していなかった。

 ジフテリアは呼吸困難や心不全を引き起こし、治療しなければまひや死にも至る。12月になってバングラデシュ当局は大規模なワクチン接種を開始。これまでに15歳以下の子ども32万近くが接種を終え、今月中にさらに16万人の子どもが接種を受ける。

 ジフテリアは世界ではワクチン接種率が高く、まれな病気となりつつある。しかし、ロヒンギャ難民の出身地であるミャンマーのラカイン(Rakhine)州は貧しい上、イスラム教徒のロヒンギャに対しては政府が課したさまざまな制約があり、子どもたちの多くはワクチン接種を受けていない。

 プラーさんによると、実際のジフテリア患者を初めて診察する医師も多く、「教科書の中にしか存在していなかった病気」の治療を行うことは困難を伴うという。また現在、診療所には400床のベッドが用意されているが、医師が不足しているため国外から医療スタッフを招く必要があることが指摘されている。(c)AFP/Sam JAHAN



ジフテリアが海外で急増 緊急ワクチンキャンペーンを実施
2018年2月5日
ジフテリアとは1)
ジフテリア菌の感染による上気道粘膜疾患

感染経路: 飛沫感染
臨床症状: 血液を帯びた鼻汁、鼻孔・上唇 のびらん、偽膜形成、頚部リンパ節炎、 嗄声・犬吠性咳嗽、呼吸困難、気道閉塞
死亡率: 5-10%
治療: 血清療法、抗菌薬
予防: ジフテリア含有ワクチン (DPT-IPV、DTなど)
ジフテリア菌の感染によって生じる上気道粘膜疾患。患者の咳などから飛沫感染する。発熱・咽頭痛・嚥下痛などで始まり、血液を帯びた鼻汁、鼻孔・上唇のびらん(鼻ジフテリア)、扁桃・咽頭周辺に白〜灰色の偽膜形成、頚部リンパ節炎(扁桃・咽頭ジフテリア)、嗄声・犬吠性咳嗽、呼吸困難、気道閉塞(喉頭ジフテリア)などがみられる。合併症は心筋炎がもっとも予後不良。死亡率は5-10%。治療には、ウマ由来の血清療法や抗菌薬を用いる。予防がもっとも重要で、ジフテリア含有ワクチン(DPT-IPVやDTなど)がある1)。

中南米諸国やイエメン、バングラデシュでジフテリアが急増している。関係各国やWHO、UNICEFなどは、緊急ワクチンキャンペーンや治療薬の供給など感染拡大阻止の対応に追われている


ジフテリアの報告が海外で急増している。2017年の患者報告数は、ブラジルで42例(うち死亡1例)、ドミニカ共和国で3例(死亡0例)、ハイチで152例(死亡率10%)、ベネズエラでは609例(うち検査診断例198例)となっている(2016−2017年の死亡率は21%)2)(図)。イエメンでは、4カ月余りの間に333例(うち死亡35例)が報告された3)。バングラデシュでは、わずか1カ月余りで804例(うち死亡15例)が報告されており(図)、これはミャンマーからのロヒンギャ族難民が暮らすCox’s bazarで発生し、感染は急速に拡大している4)。各国とも患者の多くは、小児やワクチン未接種者が占めている。関係各国・WHO・UNICEFなどは、感染拡大を阻止するために協力して、緊急ワクチンキャンペーンや治療薬の供給、サーベイランス強化などの対応に追われている2-4)。わが国でも、感染症専門医をバングラデシュに派遣し国際協力を行っている5)。

WHO
WHO ポジション・ペーパー (2017年8月改訂)6)
ジフテリアワクチン

すべての小児に計4回以上の接種推奨
(初回免疫3回+追加免疫)
未接種・接種未完了者には、3回接種の完了を推奨
WHOでは2017年8月に、ジフテリアワクチンのポジションペーパーを11年ぶりに改訂したところであった。同指針では、すべての子どもたちにジフテリア含有ワクチンを計4回以上接種することと、未接種者や接種未完了者には3回接種完了を推奨している6)。欧州・ECDCでは、旅行者からジフテリアが持ち込まれることに警戒を示しており、ワクチン接種の重要性を強調するとともに、欧州各国間でみられるジフテリアの検査診断能のギャップ是正や治療薬の供給体制の整備が必須としている7)。

参考文献