■ 定点

感染症の流行状況を伝えるときによく「定点」という用語が使われます



以下広島市のホームページから



★ 定点当たり報告数について

 インフルエンザや流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などの流行状況を評価するときに、「定点当たり報告数」という言葉を使います。
 「”定点当たり”、”定点当り”、”定点あたり”の意味がわからない。」という質問をよく受けるので、このことについて説明します。



全数把握と定点把握

 感染症法に基づいて報告される感染症は、全部で111種類(2015年1月現在)あり、病気の重篤度、感染のしやすさ、感染経路などにより、一類から五類、新型インフルエンザ等感染症に分類されています。

 このうち、一類から四類までのすべてと五類のうちの22種類、新型インフルエンザ等感染症は全数把握対象疾患といい、すべての医療機関に報告義務がありますが、五類感染症のうちインフルエンザや流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)など25種類の感染症は、定点把握対象疾患といい、医療機関の中から選定し、協力していただいている 定点医療機関からのみ報告されます。



定点医療機関の決め方

 定点医療機関の選定方法は、国が定めた「感染症発生動向調査事業実施要綱(306KB)」の中で、以下のように規定されています(p.7〜p.8)。


・ 関係医師会等の協力を得て、医療機関の中から可能な限り無作為に選定する。

・ 人口及び医療機関の分布等を勘案して、できるだけ該当都道府県全体の感染症の発生状況を把握できるよう考慮すること。


 また、要綱には、基幹定点以外は定点の種類ごとに、保健所管内の人口に比例したおよその定点数の計算式が参考として示されており、広島市もほぼこの計算式に基づいて定点数を決めています。(基幹定点については、2次医療圏域毎に1か所以上)