■ インフルエンザワクチンの当たりとハズレ 2017年11月12日

毎年インフルエンザワクチンを打ったにもかかわらずインフルエンザにかかってしまった、打つだけ損をした、痛いだけ無駄だった、ワクチンは外れるんだ、などと言う話を必ず聞きます
インフルエンザワクチンは外れるのでしょうか?結論から言いますとほぼ当たります
ほぼというのは全部当たらないこともある、と言う事でもあります
現在のインフルエンザワクチンはA型2種類B型2種類合計4種類のインフルエンザウィルスに対応できるようになっています
インフルエンザウィルスと言うのは非常に変異しやすいウィルス(特にA型)ですので4種類のウィルスを正確に当てると言う事は相当難しいのが現実です
しかしたとえあるひとつのタイプが外れていても残りのインフルエンザウィルスのタイプは当たることが多いのでほぼ当たる、と言っていいでしょう
ところで何が外れているかといいうと、インフルエンザウイルスが人間の細胞にとりつくときに必須のHAという突起に変化が起こってしまうので、この突起に対する抗体という帽子をかぶせることができなり、その結果ウイルスが細胞がくっついて細胞の中に入ってしまう、と考えてよいでしょう


インフルエンザワクチンの製造は以下のようにして決められています



ワクチン株の決定手順






ます、厚生労働省健康局が国立感染症研究所に依頼して検討され、その検討結果を厚生労働省が決定し、ワクチンメーカーに通達しています。


国立感染症研究所では、全国76カ所の地方衛生研究所と共に、次の点を考慮して決めています。





1.感染症発生動向調査事業による国内の流行状況、
2.国内で検出・分離されたウイルス型についての抗原性や遺伝子解析の成績、
3.住民の抗体保有状況調査の成績、
4.周辺諸国から送付されたウイルス株の解析結果
5.WHO世界インフルエンザ監視対応システム(GISRS)を介した世界各地の情報

これらに基づいて、次年度シーズンの流行予測を行い、流行しそうないくつかのワクチン候補株を選択しています。

○2017/2018冬シーズン
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)







○2016/2017冬シーズン
A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)
 →平成28年度(2016/17シーズン)インフルエンザワクチン株の選定経過