院長の一口メモ

■ 物事を複眼的に見る努力

ワクチンは非常に複雑な問題を抱えています。
ワクチンに限らず、この世のことは複雑に絡み合っています。
この複雑な問題を白か黒か、正しいか間違いか、右か左か、など曖昧さを排して、単純に一元的に結論を下して、それについてとうとうと意見を述べると、一見わかりやすくてメディア受けしやすいのですが、ちょっと待ちましょう。世の中はそんなに単純ではありません。
わかりやすい説明を聞くのも必要ですが疑ってかかるのも必要です。人を信用するのもいいのですが、疑うことも必要なのです。
疑うことは考えることです。自分の頭で考える作業飛ばしてしまうと大きな誤りが待っています。
ワクチンのことも医者の言うことをそのままうのみにするだけではなく、自分で考えて質問がある場合は、どんどん医者に質問をぶつけてください。医者もすべてを理解してるわけではありませんから、すぐ返答できるとは限りませんので、その場合は他の医者と相談して一番いいと思う答えを患者さんにお渡しすることができます。
問題にぶつかったら、自分の頭だけで考えるのではなく、他の人に聞いてみること、そして自分の考えをもう一度見直すということが大切です。他人の意見に左右されなくしかも自分の意見を持つ。これは結構大変な作業です。しかしそれが大人の証明に繋がります。