■ 病気の排除

WHOで麻疹の排除計画が進められています
ここで排除と言うのは根絶まではいきませんが患者さんが時々出ている流行まで行かないレベルの状態のことをいいます
具体的には人口1,000,000人あたり 1年間に患者1人未満の状態をいいます(輸入の場合は除きます)

2015年3月日本はWHOからマシン排除国に認定されました
これはいわゆる野生株によるマシンの発生がなくなったということを意味しています
しかし現実にはマシンは日本国内で毎年200人から400人の患者が出ています
これらのマシンはすべて輸入物です
海外に観光に行ったり現地に滞在したり、あるいは外国からの観光客が日本国内に輸入したものです
したがって麻疹に感染する人は小さい子供たちではなく大人たちが大きな比率を占めています
また国外に目を向けてみると世界中にまだ大きな流行をみせている地域があります
特に2017年は9月1日の時点でイタリアが4300人、ドイツが860人、ルーマニアが8,900人以上の患者の発生を見ていています
2015年時点でもWHOによれば年間134,200人がマシンで死亡している計算です