■ ワクチンの製造技術と副反応 | 2017年8月30日 |
ワクチンの製造技術の発達は著しいものがありますが、その途上には痛ましい歴史が刻まれています カッター社事件 1955年アメリカ カッター社というワクチン製造会社のポリオワクチンによって起こった事件 ウイルスの不活化が不十分なため、生きたウイルス が残っていて40万人の接種のうち、204名の患者が発生、11名死亡 1930年 リューベックBCG事件 BCGを製造するときにヒト結核菌が混入 1948年 日本 京都ジフテリア事件 ジフテリア毒素が十分不活化されていなく(毒素が残っていた)またそれが国の検定をすり抜けてしまっていて起こった事件 68人が死亡、500人以上に副作用の被害が残る しかも、11月、すでに京都での予防接種で死者が出ているにもかかわらず、島根で同じ 製薬メーカーの作ったワクチンが使用され、死者16人、被害者324人を出してしまう。 京都・島根を合わせると、死者84人、被害者は1000人近い ちなみに同年7月「予防接種法」が制定施行され、予防接種を受けることは「国民の義務」 とされていました これらの事件は、製造技術の未熟さと製造されたワクチンの安全性をチェックする仕組みの未整備によるものでした 現在は製造技術は格段に進歩し、製造会社だけではなく国家検定という国による厳しい品質管理体制が整っていますのでとても安全なワクチンになっています |