■ 天然痘の歴史2017 8 27

天然痘は人類の歴史とともにあり約3000年人類を苦しめてきた病気です
1800年にイギリスの医師ジェンナーが種痘を開発して以来1980年にWHOが天然痘の撲滅を宣言するまで約200年かかっています
この間無数の人々の命が失われましたが、多くの人の血のにじむような努力によってこの病気が現在存在していないのは人類の勝利と言えるでしょう
しかしワクチンを使う限り副反応がやはり起こっていました
当時はまだワクチンの製造技術が未熟で、品質が良くないワクチンしか作れませんでした
現在は極めて安全な国産の天然痘ワクチンがバイオテロ用に備蓄されています
ワクチンの副反応の歴史は科学技術のレベルと密接にかかわっています



以下ウイキペディアより

種痘後脳炎

1940年代後半には医師の間では広く知られるようになっており、その被害規模は無視できない数にのぼり、1947年と1948年の強力痘苗だけに限定しても、犠牲者はおよそ600人と推計されており、天然痘のこの2年間の患者数405人を超えてしまっていた

さらに犠牲者のほとんどは乳幼児であり、子供を失ったり、脳の正常な機能は失われてしまい障害者となってしまった子供をかかえた被害者は、接種を強制した日本の行政から何ら援助も保障も提供されなかった。

1970年に、北海道小樽市の種痘後遺症被害者が日本の行政機関を相手取り、損害賠償の訴訟を起こした。同時期に立ち上がった「全国予防接種事故防止推進会」の精力的な活動も幸いして、「種痘禍」は報道機関でも取り上げられ、その実態が国民に広く知られるようになった。1972年の夏ごろに種痘接種は全国的に中止され、同時に個別接種方式の導入と接種年齢見直しが図られた