■ 新しい抗がん剤が投げかけた疑問

分子標的薬にあたる新しい抗がん剤の発売を巡る諸所の問題が現代の医療の光と影を映し出しています
商品名オブジーボはその抗ガン作用が画期的である反面、価格がとても高額で、この費用が健康保険で賄われることが一番の争点となっています
ひとり年間3500万円、1兆7000億の支出が言われていますから、財政が耐えられないことは目に見えています

(1回150万×2回/月×12ヶ月=3500万円)
使用してみないと誰に効果があるのかわからないが、効く人には劇的に効く、という点も?若者が延命できるのは喜ばしいことですが、90歳の人の延命と同じ土俵で論じて良いのか?

薬の開発はギャンブルのようなものです。何百億かけて作ろうとした薬が製品にならなかったら全くのゼロ、あたれば投資額の何十倍の利益をもたらします

一方はじめからあまり利益を見込めない薬の開発は会社はなかなかしません。

現在の世界の3つの大きな病気である結核、マラリア、エイズの治療薬の開発が遅れがちなのはそのためです

ちなみにがん細胞がつくるPD-l 1とヨボーレンジャーのPD-lがくっつくと攻撃できなくしてしまうので、このPD-!をブロックするコータイ弾がオブジーボです