■ 心配蘇生術の変更

心配蘇生術は何年か置きにその方法が少しづつ変わっていきます
医療従事者が行う心配蘇生術と一般市民が行う心配蘇生術を分けて考えているからです。
倒れている人に出会う確率は一般市民が圧倒的に多く、救命率は最初の処置に大きく左右されますので、一般市民用の心配蘇生術はやりやすさと医学的な根拠に基づいて改良が加えられてゆきます
ABCからCABになったのはご存知でしょう。
意識のない人をみたらまず大きな声で助けを求め、119に連絡することから始まりますが、すぐに胸骨圧迫を始めます
この胸骨圧迫も以前は「心臓マッサージ」と呼ばれていました。
押す場所も両方の乳首を結んだ線の真ん中ではなく、胸骨の下半分になってきています。
これは乳首の位置が人によってかなり違うからです。ただ、これを一般の人にどう説明するのか難しいところです
この部分を押すのは、心臓に圧迫すると同時に、胸郭(胸の骨全体)を動かすことによって心臓を中心とした血液の流れが良くなることがわかってきたからです

今まで歌っていた当院オリジナル曲「ああ心配 心肺蘇生術」の歌詞も変更します


http://www.medicos.jp/uta/39uta-aashinpai.html

  ああ 心配  作詞・作曲  多謝 礼    アレンジ・歌  アイアイ 

ああ心配 ー失敗しない心肺蘇生術ー

1)もしもしトントンだいじょうぶ
 おーい誰か来てください
 あなたは電話で119
 あなたは急いでAED

2)胸見て聴いて感じて
 呼吸があれば横にして
 顎をあげて寝かせます
 呼吸がなければ蘇生術

3)胸の真ん中 下半分
 両手を重ねて腕を立て
 体重かけて123
 強く速く休まずに

4)胸を押します30回
 顎あげて息フーフー
 2 回の吹き込み終わっても
 呼吸がなければ繰り返せ

 強く、速く、休まずに
 強く、速く、休まずに ああ心配、誰かが倒れていたらどうしよう