■ はしか撲滅宣言

撲滅は発生しなくなったことではありません
日本由来のはしかが発生しなくなったというだけで、今後は輸入されるはしかの脅威が待っています。さらなる警戒が必要と考えてください
経済のグローバル化、外国からの観光者の増加を考えればますますワクチンの接種の必要性を訴える努力が重要になります



 WHO(世界保健機関)は、日本ではしかが撲滅されたことを認定しました。はしかは高熱や全身の発疹などを特徴とする感染症で、肺炎などを合併して死亡することもあります。日本では2007年から2008年にかけて、20代の若者を中心に感染者が1万人を超える大きな流行となったため、厚生労働省は予防接種などの対策を進めてきました。その結果、日本由来のウイルスによるはしかの感染が3年間、確認されなかったため、WHOから日本が「排除状態」であると認定されたということです。しかし、海外から持ち込まれたウイルスによる感染は今も年間、数百件あるため、厚労省は引き続き定期接種を呼び掛けることにしています。

WHOは麻しん撲滅の基準を以下のようにしています

1 麻しんが年間人口100万あたり一人未満
2 ワクチン2回接種率が95%以上
3 ちゃんとした麻しん発生動向をとらえるシステムの確立