■ リスクを取らない場合のリスク@風疹の流行

2015年前後の風疹の流行は予想されていたものでした
なぜならワクチン行政の歴史をみると20〜40歳台の大人の風疹に対する免疫が少ないことがわかっていたからです
このような状況の中で海外から持ち込まれたと思われる風疹が広がり、先天性風疹症候群の発生が増えて社会問題化しました
後手後手に行政の対策がなっているのが原因です




生年月日など ワクチン接種の状況
昭和37年4月1日以前生まれの男女 定期接種が行われていませんでしたが、大半の人が自然に風しんに感染することで免疫があります。
昭和37年4月2日〜
昭和54年4月1日以前生まれの男性 中学生の時に女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていたため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風しんの免疫がない人が多い世代です。
昭和54年4月2日〜
昭和62年10月1日生まれの男女 男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象になっていましたが、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。
昭和62年10月2日〜
平成2年4月1日生まれの男女 男女とも幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/430-rubella-intro.html