■ 知らないことは罪悪だ2008.08.24

ー宮脇 昭:国際生態学センター長ー

物事は予想を超えて複雑に絡み合っていることがあります。
知ろうとしないことは楽なことですが、ときにそような態度はある種の犯罪にかかわることになります

映画「ダーウィンの悪夢」と同じようなことが世界中いたるところで絶え間なく起こっています。
経済成長が続く限り環境破壊は避けられません。一方経済の成長を止めることは不可能でしょう。ですから余計なな環境破壊をなくすことを進めなければ現実的ではありません。

体に優しいといって植物性の洗剤や化粧品を使ったり、エビが好きだからといって養殖のエビを大量に輸入したり、キャンプ用に適しているからといってマングローブ炭を使ったりすることが、すべて地球上に最後に残された多様性に富む熱帯雨林の破壊につながっていると知っているのと知っていないのとの差は人々の消費行動にとても大きな変化を及ぼします