■ 「Dr.コトー的外科」はもう終わりなんです。

瀬戸上健二郎(せとうえ・けんじろう)
1941年鹿児島県肝属郡東串良町生まれ。鹿児島大学医学部卒業、同大附属病院に勤務後、1972年から国立療養所南九州病院(現・国立病院機構南九州病院)で外科医長を務める。78年、下甑村(現・薩摩川内市下甑町)手打診療所に赴任し、39年間、離島医療に尽力。専門は胸部外科で、肺がん、食道がん、食道静脈瘤などの難手術のほか、専門外の内科から産婦人科、獣医まで、一手に引き受けてきた。他村の診療所との連携、全国の医大からの研修生の受け入れ、インターネットを活用した医療連携など、離島・僻地医療の改善に尽くした。第25回医療功労賞・中央表彰、第5回日本医師会赤ひげ大賞受賞、2000年藍綬褒章受章。主な著書に『Dr.瀬戸上の離島診療所日記』など。。