■ 自分のことは棚に上げて 2017年9月14日

−五木寛之:作家−

よりよく生きる方法、幸せになる老後、健康で長生きする方法、すぐに勉強ができるようになる方法、事業で成功する方法などなどいわゆるハウツーものはいつも人気があります
人間の弱みにつけ込んだ詐欺的な匂いがする手段ですが、信じるか信じないかは結局自己責任になります

これらの本を書いている人は本当に書いてあることを自分で信じているのかとなるとかなり怪しいと著者は言っています
健康長寿法を説いた人が若くしてころっと死んでしまう例や事業の成功法則を解いた人が多額の借金を抱え込んで逃亡してしまう例は珍しくありません
つまり原理原則を説くときは、人間と言う怪しげな生き物の自分を忘れなければならないようです