■ 光沢苔癬 |
光沢苔癬 こうたくたいせん ■ どんな病気か 大きさがほぼ均一の、小さな盛り上がり(丘疹)がたくさん集まって生じる病気です。扁平苔癬のひとつのタイプとする説もあります。小児に多く、男子に多い傾向があります。 ■ 原因は何か はっきりした原因は不明です。女性では月経と関連する場合があることから、ホルモンアレルギーと考えられたり、結核に合併することがあることから、結核に対する反応性の発疹とみられたりしています。 ■ 症状の現れ方 大きさがほぼ均一で、一つ一つは2〜3㎜の黄白色の丘疹がみられ、表面はつるつるとして光沢をもちます。かゆみはなく、体や腕に現れますが、陰茎や亀頭にもできます。頭や顔、手のひら、足の裏にはみられません。 通常は長く続く病気ですが、自然に治ることもあります。 ■ 検査と診断 診断は、特徴的な発疹とその分布、経過から判断します。診断の確定のためには、発疹の一部を切って顕微鏡で調べる組織検査を行います。 ■ 治療の方法 自然に治ることもあるので、発疹が少数であれば、通常はそのままで様子をみます。発疹が多数の時は、ステロイド外用薬を使用すると効果がある場合があります。 ■ 病気に気づいたらどうする 発疹が少数であれば様子をみてもかまいません。多数みられる場合は、皮膚科専門医のいる医療機関を受診し、診断と治療を受けたほうがよいでしょう |