こどものツボ2

アタマジラミ

アタマジラミは成虫の体長が2〜4mm程度、頭髪に寄生し、血を吸って生きています。 卵は約一週間でふ化し幼虫→成虫へ。成虫は一日に5〜8個産卵します。成虫の寿命は1ヶ月ぐらいです。

アタマジラミ 卵  アタマジラミ 親

症状

・ 寄生した部分の吸血にともなう激しいかゆみ
・ かきすぎによる皮膚炎(かきキズ、おできなど)

見つけ方

・ 成虫は見つけにくいので、毛髪に付着している卵を見つけることです。
・ 卵は、毛髪の根元近くに多く見られます。卵は透明なセメント様物質で頭髪にしっかりとくっついています。

※注意

 ヘアーキャスト(フケの一種)と間違えないようにしましょう。 これは、指の先でつまんで引っ張ると簡単に動きます。

治療

・ 丸坊主にすることがもっとも効果的ですが、実行は困難です。
・ 卵のついている毛髪を根元から切る。
・ 目の細かい専用のすき櫛で髪をすく。
・ 用法、用量を守って薬(スミスリンパウダーorスミスリンシャンプー)の散布。 (卵に対して効果はありませんが幼虫、成虫に対して有効です)

予防

・ シャンプーは子供まかせにせずときどきお母さんが洗ってあげましょう。
・ 布団、枕、帽子、タオル、櫛、ヘアーゴムなど共用しない。
・ 毎日シャンプー、ドライヤーで乾かす。
・ できるだけ頭髪は短くする。
・ 頭に触れるものは、毎日交換し、50℃以上のお湯に10分間浸した後洗濯、衣類乾燥機や高温アイロンも有効です。
・ 布団は天日干し、布団乾燥機で乾燥させる。

注意すること

家族内、集団生活の場で同時に駆除が必要です。
「アタマジラミ=不潔」ではありません。差別やいじめにつながらないように正しい 知識で落ち着いて対応しましょう。