『こどものツボ』  U.よくある症状とその看護

鼻水・鼻づまり

赤ちゃんの鼻はとても敏感ですので、乾燥した空気や冷たい空気にふれるだけでも、鼻水が でたり鼻がつまったりします。 ヵゼなどでひどくなると、赤ちゃんはミルクが飲みにくくなり、睡眠も十分にとることがで きなくなってとても機嫌が悪くなります。

治療

飲み薬: 抗ヒスタミン剤、抗生物質などが処方されます。
点鼻薬: 鼻づまりがとてもひどい時に処方されます。
吸  引: 吸引器で鼻水を吸いだします。

家庭での看護

【鼻水】
@ガーゼでこまめにふき取りましょう。ふかないでいると、こびりついて取りにくくなっ てしまいます。なお、ティッシュばかりでは鼻の下があれて痛がります。こんな時はべ ビーオイルなどをぬってあげましょう。
A市販の鼻水吸い器:鼻の粘膜を傷つけないように注意しましょう。
Bお母さんが吸ってあげましょう。簡単で一番安全です。
C2〜3歳の子どもなら片方ずつ鼻をかむことを教えましょう。

【鼻づまり】
@綿棒で鼻水・鼻くそを取り除きましょう。
Aティッシュで作ったこよりを使って、鼻の入り口を刺激してくしゃみをさせると鼻の通 りがよくなることもあります。
B温かいタオルで顔をふいてあげるだけでも効果があります。
C部屋を乾燥させないように加湿器を使ったり、部屋にぬれたタオルなどを干したりして 加湿しましょう。

食事: ミルクが飲みにくいようでしたら、少量ずつ何回もあげるなどして一日量に近づけ るようにしましょう。 ルクを飲ませる前に少しの間たて抱きにして、鼻の通りがよくなった後に飲ませ るのもよいでしょう。

睡眠: 寝る時は、頭を少し高めにして横向きにしてあげると楽でしょう。 バスタオルなどを利用して横向きに寝かせると、上にした方の鼻の通りがよくなり ます。

鼻水のいろいろ

水のような鼻水・・・・・・軽い鼻カゼや花粉症、空気が冷えたり乾燥したような時に多くみられます。
黄色や緑色の鼻水・・・細菌がついていますので、中耳炎や蓄膿症(副鼻腔炎)になることがあります。