子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)に関する

 現在、定期接種に含まれる子宮頸がんワクチンが副反応をめぐって社会問題化しています。
特に問題になっているのは全身の痛みが長く続く慢性疼痛という症状です。
 今のところ厚労省は「心身の反応によりひき起こされた症状が慢性化したもの」と 考えてワクチンの完全中止を決断していませんが、実質的に中断されています。
 当院では現在、子宮頸がんワクチンの接種を勧めていません。  その理由は以下の様です。

1.子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は感染してもほとんど自然に消えてしまいます。
2.このワクチンで予防できるHPVは60%ぐらいです。
3.子宮頸がんはもともと子宮頸がん検診で予防可能な癌です。
   (HPVに感染してから子宮頸がんになるまで10〜20年かかるといわれています)
  したがって原因不明の副反応をひき起こしているワクチンを接種する積極的な理由がありません。
子宮頸がん健診を受けよう!
  日本で一番問題なのは、子宮頸がん健診の受診率が諸外国に比べて異常に低いことです。
  この受診率をひき上げることに力を注ぐことこそ、現在もっとも重要なことだと考えます。

Q: 予防する病気は?

A:子宮頸がん

子宮頸がんは、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。
発がん性HPVは、性交為により感染します。発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でも、HPV16型、18型が多くみつかります。これらは多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスですが、20代〜30代で子宮頸がんは急に増えますので、性行為経験前にワクチンを接種することで子宮頸がんの予防効果を高めることができます。サーバリックスは、子宮頸がんの方から多くみつかるHPV16型、18型の二つのタイプの感染をはほぼ100%防ぐことができますが、、そのほかの発がん性HPVを防ぐことはできませんので、ワクチン接種後も20歳を過ぎたら定期的に子宮がん検診を受けることが必要です。
 

Q: ワクチンの種類は?

A: 不活化ワクチン
 

Q: 標準の接種年齢と回数は?

A: 接種年齢: 10歳以上〜64歳の女性
   接種回数: 初回
          2回目(初回より1ヶ月後)
          3回目(初回より6カ月後)
※注意事項:必ず3回接種しないと十分な効果が得られません。
         3回の接種の途中で妊娠した場合、接種は継続できません。
         初回接種1ヶ月前〜3回目接種後2ヶ月間は避妊すること!     
 

Q: 副反応はある?

A: 注射部位の発赤、疼痛、腫れ、かゆみ、しこりなど、全身症状では発熱
  ※接種後1週間は副作用の出現に注意しましょう。
 

Q: 次に別のワクチンを接種するまでの期間は?

A: 6日間以上
 

Q: ヒトパピロマウイルスHPVに対する免疫が自然につけば子宮頚がんにならなくてすむのではないでしょうか?

A: ヒトパピロマウイルスに自然に感染しても免疫が十分にできないため一生何回も 感染の機会があり、子宮頚がんになる可能性も続きます。
 

Q: ワクチンの効果は何年くらいつづきますか?

A: 約20年間は感染を防ぐ抗体が自然にかかるよりも高い状態が続くと考えられています。
 

Q: 子宮頚がんワクチンはすでに感染したウイルスを減らしたり子宮頚がんが進まないようにしたりする効果はありますか?

A: ヒトパピロマウイルスの感染を予防することはできますが、すでに感染しているウイルスを少なくすることはできません。 また癌化している細胞にも効果はありません。
 

Q: 子宮頚がん検診はどうして必要ですか?

A: 子宮頚がんワクチンはすべての発がん性ウイルスの感染を防ぐことができないためワクチンを受けていても子宮頚がんを完全に防ぐことができないからです。 検診を受けてなるべく早く子宮頚がんを発見し治療を始めることがとても大切です。 欧米に比べ日本は子宮頚がんの検診率がとても低いので積極的に検診を受けましょう。
戻る