こどもの病気

ノロウイルス感染症

どんな病気?

冬に多い胃腸カゼの一つで、ノロウイルスというウイルスによって起こります。
他の胃腸カゼに比べて下痢や嘔吐の症状が激しく、発熱や嘔吐もみられます。
感染力がとても強く、家族のほかの人たちにもうつることがあります。

ノロウイルスの感染経路
 
1. ウイルスが感染した人の便や吐物に触れた手指を介して口に入るとき
2. 乾燥した便や吐物が細かな塵になり、ウイルスをいっしょに吸い込んだとき
3. 感染した人がつくる料理を食べたとき
4. ノロウイルスを取り込んだカキなどの二枚貝を十分に加熱しなくて食べたとき

治療

のみ薬: 消化剤や整腸剤などが処方されます。
点滴: 水分が十分とれなくて脱水症がある場合には点滴が必要になります。
入院: 脱水症がひどい時は入院が必要です。

治療と家庭での看護

食事: 水分の補給がもっとも大切です。 食欲がなくても無理に食べさせる必要はありません。
入浴: 熱がなく元気があれば入浴はかまいません。
     熱がある時や元気がない時でも、おしりはお湯で洗ってきれいに してあげましょう。

予防のポイント

1. トイレの後、料理や食事の前には石けんを使ってよく手を洗いましょう。
2. 便や吐物を処理する時は、手袋、マスク、エプロンを使い、処理した後は石けんでよく手を洗いましょう。
3. カキなどの二枚貝を食べるときは十分に加熱しましょう。
4. 症状がなくなった後も、約1週間は便の中にウイルスが出続けますので、手洗いをしっかりしましょう。

保育所・幼稚園・学校

他の子にうつりやすいので、医者の許可が出るまで休ませます。

リンク

NIID 国立感染症研究所  http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-norovirus-intro.html