こどもの病気

こどものツボ2

ジアノッティ病

どんな病気?

この病気は、B型肝炎ウイルスの感染の後に免疫反応の異常によって生じる病気です。B型肝炎ウイルス以外のいろいろなウイルスで同じような症状が現われるものをジアノッティ症候群と呼びます。 この病気にかかると、ほっぺ、腕や足、おしりに小さく赤く盛り上がったかゆい発疹ができます。 また、発熱やリンパ節の腫れ、だるい、食欲低下などや、B型肝炎ウイルスに伴う場合は、黄疸、肝臓の腫れや機能異常をみることがあります。 発疹は、一か月くらいで自然に消えます。

治 療

B型肝炎ウイルスが原因の場合は、後で慢性肝炎あるいはキャリア−(症状がみられないにもかかわらず病原微生物が体の中にあり、他人への感染力を保っている状態)になることがありますので、検査結果に応じて治療方針が決定されます。 ジアノッティ症候群は、特別な治療は必要ありません。 かゆみがある時は、かゆみ止めの軟膏や飲み薬が処方されます。

家庭での看護

熱   : 熱がでたら解熱剤を上手に使います。
入 浴: 熱がなく元気があれば、お風呂に入ってもかまいません。
      体があたたまるとかゆみが増しますので、熱いお湯を避け、短い時間にしま しょう。
その他: かゆみがある時は、かきむしらないように爪は短く切っておきましょう。

保育所・幼稚園・学校

発疹がでる頃には人にはうつらないので、保育所、幼稚園、学校に行ってもかまいません。

片山こどもクリニック